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2018年度「第23回安藤百福賞」受賞者
安藤百福賞 「大賞」
森 和俊(もり かずとし) 京都大学大学院 理学研究科 教授
業 績 小胞体ストレス応答の仕組みと意義の解明

受賞者は、タンパク質の品質管理を行う細胞内小器官である小胞体が、異常なタンパク質の蓄積を感知すると、新たなタンパク質の合成を抑制したり、不良品タンパク質の修復を行い、修復できないものは分解処分することで細胞機能の正常化を図る「小胞体ストレス応答」の仕組みとその意義を解明した。異常なタンパク質が小胞体に蓄積され、細胞に悪影響をもたらす「小胞体ストレス」状態は、糖尿病やがんなどのさまざまな病気につながるため、「小胞体ストレス応答」のメカニズムの解明は、疾患を予防し健康寿命の延伸につながるとともに、有用な食品の開発にも貢献することが期待される。
安藤百福賞 「優秀賞」
岡 勇輝(おか ゆうき) カリフォルニア工科大学 助教授
業 績

水の摂取欲求と充足を支配する神経基盤

受賞者は、脳内において、喉の渇きを感じさせる神経と、喉の渇きを抑制する神経があることを発見した。また、これまで無味と考えられていた水が味覚神経を刺激し、水を味覚として感知していることを立証した。さらに、飲水行動自体が脳神経回路に影響を与え、水を飲むという動作そのものが、喉の渇きを抑えることを明らかにした。これらの研究は、飲水行動のメカニズムの解明に大きく貢献し、食科学の発展に寄与することが期待される。

鈴木 康司(すずき こうじ) アサヒグループホールディングス株式会社 グループ食の安全研究所長
飯島 和丸(いいじま かずまる)アサヒビール株式会社 名古屋工場 品質管理部長
浅野 静(あさの しずか)アサヒビール株式会社 酒類技術研究所 主任研究員
 
業 績

日本が世界に誇る生ビール、その製造における微生物品質保証技術の開発

受賞者らは、人工環境下で難培養ビール混濁性株を育種して、供試菌株化に成功し、難培養菌検査培地の新規開発へとつなげた。そして多くの菌種の検査に対応するために、遺伝子検査法を新規開発し、生産現場に定着させた。未知菌種に対しては、菌種に依存しない網羅的な食品腐敗菌の遺伝子マーカー検査法を確立した。この検査技術は、国内外でビール混濁菌同定検査に活用されており、日本発の技術が、世界のビール品質を守ることに貢献している。また本技術は、ビール以外の食品微生物検査技術の発展に寄与することも期待される。

箕越 靖彦(みのこし やすひこ) 大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 生理学研究所 教授
業 績

代謝調節分子AMPKによる摂食量と炭水化物嗜好性制御機構の研究

受賞者は、脂肪細胞から分泌される食欲抑制ホルモンであるレプチンが、骨格筋のAMPK (リン酸化酵素) を活性化することによって、骨格筋での脂肪燃焼を促進することを見出した。この研究を発展させ、絶食やインスリンなど多くの摂食行動調節因子が、AMPKを介して細胞内の栄養状態を感知して、摂食を制御することを明らかにした。その後AMPKが脳の神経細胞に作用して、炭水化物摂取の選択行動が決定されることを明らかにした。これらの研究は、炭水化物摂取の欲求を制御する脳内メカニズムを明らかにするもので、今後はストレスによって引き起こされる炭水化物暴食など、食行動の異常メカニズムの解明につながると期待される。

安藤百福賞 「発明発見奨励賞」
伊福 伸介(いふく しんすけ) 株式会社マリンナノファイバー 代表取締役社長、鳥取大学大学院工学研究科 教授
業 績

カニ殻由来の新素材「キチンナノファイバー」を製造するベンチャーの起業とその機能を活用した食品原料としての展開

受賞者は、大学での研究成果をもとに、カニ殻から「キチンナノファイバー」を製造する技術を確立し、大学発のベンチャーである株式会社マリンナノファイバーを起業した。「キチンナノファイバー」はカニ殻の主成分であるキチンを極限まで粉砕した新素材で、従来のキチンに比べ水によくなじむため、加工がしやすく、様々な製品に原料として配合でき、多様な機能がある。製造工場も稼働させ、今後は、食品、健康食品、医薬品などの展開も見込まれ、鳥取県の新産業創出や、廃棄物であるカニ殻の有効利用にも貢献することが期待される。

 
 
 
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