「第 21 回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」文部科学大臣賞、 安藤百福賞決定

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公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団 (以下 安藤財団、所在地:大阪府池田市、理事長:安藤 宏基) は、「第 21 回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」(後援:文部科学省ほか) の審査委員会を開催し、2022 年度の表彰団体を選定しました。
学校部門の最優秀賞となる「文部科学大臣賞」は、SDGs や生物多様性について学習しながら自然体験基地をデザインし、造成することを通じて、子どもたちの主体性や創造性を引き出した大阪市立瓜破西小学校 (大阪府) の「瓜西里山BASE プロジェクト ~学校にワクワクと癒しを!~」に決定しました。また、一般部門の最優秀賞となる「安藤百福賞」は、“強くたくましく生き物を採る!”をキャッチフレーズに水生生物の調査活動を行った観音崎自然博物館 (神奈川県) の「ジュニア生物調査隊 (小学部・中学部)」に決定しました。選ばれた 2 団体には、副賞として 100 万円および「チキンラーメン」1 年分を贈呈します。
そのほか、「優秀賞」に 2 団体、「推奨モデル特別賞」に 4 団体、「トム・ソーヤー奨励賞」に 2 団体、「努力賞」に 4 団体を選定しました。
表彰式は、2023 年 1 月 28 日(土)に「安藤百福発明記念館 横浜 (愛称:カップヌードルミュージアム 横浜)」で開催し、併せて辛坊 治郎氏 (元民放解説委員長、海洋冒険家) をお招きした講演会も実施します。


安藤財団は、創設者 安藤 百福が掲げた「食とスポーツは健康を支える両輪である」の理念のもと、青少年の健全な育成と食文化の向上に貢献する事業を行っています。陸上競技活動などのスポーツ支援事業、独創的な基礎研究、食品開発、ベンチャーなどを支援する食創会「安藤百福賞」表彰事業、「安藤百福発明記念館」の運営 (大阪府池田市と神奈川県横浜市の 2 カ所) のほか、1983 年の財団設立当初から自然体験活動の普及にも取り組んでいます。
「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」は、「自然体験は子どもたちの体力、創造力、チャレンジ精神を育む」との考えに基づき、全国の学校や団体から自然体験活動の企画案を公募し、その実施を支援するとともに、優秀な活動団体を表彰するものです。
また、安藤財団は、2010 年 5 月に「安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター」(略称:安藤百福センター) を長野県小諸市に設立し、青少年の自然体験活動を推進するための人材育成や、アウトドア活動の普及に努めています。この 2 つの事業を通じて、子どもたちの自活力を育む自然体験活動の普及と指導者の育成強化に取り組んでいます。


事業概要

1. 名 称

2022 年度 自然体験活動支援事業 「第 21 回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」

2. 内 容

自然体験活動の企画案を公募し、応募された企画案の中からユニークで創造性に富んだ活動を立案した 50 団体に、各 10 万円の実施支援金を贈呈。
さらに、50 団体から提出された活動報告書を審査し、学校部門は「文部科学大臣賞」と「優秀賞」を、一般部門は「安藤百福賞」と「優秀賞」を選定して表彰します。また、各団体の活動内容をウェブサイト「自然体験.com」で公開し、自然体験活動の振興を図ります。

3. 主 催

公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団

4. 後 援

文部科学省、横浜市、横浜市教育委員会

5. 表 彰

(1) 学校部門
文部科学大臣賞 副賞 100 万円、「チキンラーメン」1 年分
優秀賞 副賞 50 万円、「チキンラーメン」半年分
(2) 一般部門
安藤百福賞 副賞 100 万円、「チキンラーメン」1 年分
優秀賞 副賞 50 万円、「チキンラーメン」半年分
(3) 推奨モデル特別賞*1 副賞 30 万円、「チキンラーメン」半年分
(4) トム・ソーヤー奨励賞*2 副賞 20 万円、「チキンラーメン」半年分
(5) 努力賞 副賞 10 万円、「チキンラーメン」3 カ月分
*1 プランニングや指導の方法、計画を実施に移す過程などが多くの学校や団体の参考モデルになると認められた企画に贈られる。
*2 企画内容がユニークであり、他団体への刺激や参考となり、さらなる飛躍が期待できる団体に贈られる。

6. 審査委員会

委員長 : 安藤 宏基 公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団 理事長
委 員 : 近藤 謙司 国際山岳ガイド
    節田 重節 NPO 法人日本ロングトレイル協会 会長
    永井 将史 東京女子体育大学 准教授
    星野 敏男 明治大学名誉教授、日本野外教育学会 評議員議長
    水野 正人 ミズノ株式会社 相談役会長
    (50 音順)

表彰団体

【学校部門】 文部科学大臣賞

企 画 名 : 瓜西里山 BASE プロジェクト ~学校にワクワクと癒しを!~
団 体 名 : 大阪市立瓜破西小学校 (大阪府)
代 表 者 : 岡野 雅子 校長
活動内容 : 子どもたちが SDGs や生物多様性について学習しながら自然体験基地「瓜西里山BASE」をデザインし、造成。さらに、その場所を活用して、訪れる人がワクワクしたり、癒されたりする取り組みを展開し、地域に身近な自然の魅力を発信する活動。
表彰理由 : 子どもたちに主体性を持たせて創造力を育みながら、探求的な学習や地域社会と連携した活動を多く取り入れるなど、非常にバランスよく展開されたプログラム内容を高く評価。

【学校部門】優秀賞

企 画 名 : いずみ野小地産地消プロジェクト
団 体 名 : 横浜市立いずみ野小学校 (神奈川県)
代 表 者 : 齋藤 敦子 校長
活動内容 : 農作物と綿花の栽培を行い収穫。農作物を給食に活用して子どもたち自身で食べるほか、綿花を使用した作品を作り地域の施設に寄贈するなど、「地産地消」の体験を積み重ねることで郷土愛を育む活動。
表彰理由 : 栽培から収穫、活用方法に至るまで、子どもたちがしっかりと関わりながら丁寧に活動を展開している点や、地域の方との協力を密にすることで地域に根差した活動を継続している点を高く評価。

【一般部門】安藤百福賞

企 画 名 : ジュニア生物調査隊 (小学部・中学部)
団 体 名 : 観音崎自然博物館 (神奈川県)
代 表 者 : 河野 えり子 館長
活動内容 : “強くたくましく生き物を採る!”をキャッチフレーズに、子どもたちが多彩なフィールドで水生生物の調査活動を行い、実践を通して生物学や環境保全についての知識を身につける、探求心と冒険的要素にあふれた活動。
表彰理由 : 博物館ならではの専門的な調査活動に冒険的な要素を取り入れた優れたプログラムや、YouTube や専門誌で積極的に活動の成果を発信することにより、子どもたちの達成感を高めながら活動の周知を図っている点を高く評価。

【一般部門】優秀賞

企 画 名 : 源流の山里の暮らしから森と水と人の繋がりを学ぶ
団 体 名 : 山村留学人づくりの里運営協議会 (富山県)
代 表 者 : 和田 譲二 代表
活動内容 : 山里の生活文化が残る源流地域の村で、地域の子どもたちと都会から「山村留学」している子どもたちが一緒になり、昔から伝わる森と水の恵みを活用した暮らしの知恵を、実際の体験を通して学ぶ活動。
表彰理由 : 田植え、稲刈り、味噌作り、川釣り、沢登りなど、山里の地域環境や生活文化を生かした豊富な自然体験を展開している点や、子どもたちが主体性をもって実践的に取り組んでいる姿を高く評価。

推奨モデル特別賞

企 画 名 : ふるさと大好き! のびのび「豊西っ子」を育てる ~「豊西ふるさと学習」推進プロジェクトがスタート~
団 体 名 : 浜松市立豊西小学校 (静岡県)
代 表 者 : 田中 公子 校長
活動内容 : 豊田川 (おー川) の調査や特産品「セルリ」の生育体験など、各学年ごとに核となる活動を決め、総合的学習の時間 (友豊タイム) の中で地域に関わる学習に取り組み、身近な自然への理解を深めながら郷土愛を育む活動。
表彰理由 : 「地域を学ぶ」という一貫したテーマのもとで、自然や歴史、文化など多彩な活動を取り入れたプログラムや、地域の方々との連携を密にすることで、子どもたちが地域の良さを実感できる活動を実施している点を評価。


推奨モデル特別賞

企 画 名 : 和邇(わに)探検「和邇川の生き物調査と図鑑づくり」
団 体 名 : 大津市立和邇小学校 (滋賀県)
代 表 者 : 澤村 幸夫 校長
活動内容 : 学年ごとにテーマを決め、地域の公園や和邇川を探検して植物や生物を調査し、タブレットを活用して地域マップと図鑑を作成。身近な自然を継続的に調査することで、郷土愛を育みながら環境保全の意識を高める活動。
表彰理由 : 調査を通じて自然に触れることで五感に響く体験活動となっている点や、調査、観察にとどまらず、タブレットなどの ICT 機器を積極的に活用して「図鑑」を作成することで理解を深める工夫が教育効果を高めている点を評価。

推奨モデル特別賞

企 画 名 : 広島デルタの干潟に出かけ、生き物たちを見て、触って、研究しよう。
団 体 名 : 広島干潟生物研究会 (広島県)
代 表 者 : 政木 恵美子 会長
活動内容 : 毎月行われる干潟観察会での生き物観察を通して、自然科学や社会科学的な課題を見つけ出し、研究するプログラムを実施。8 月には、宮古島でマングローブ林や下地島干潟を観察するなど、干潟調査への探求心にあふれた活動。
表彰理由 : 干潟の生態系にフォーカスした専門性の高い活動と、地元の自然環境と異なるフィールドである宮古島でのキャンプで生き物観察を実施することにより、冒険的要素を盛り込みながら教育効果を高めたプログラムの構成を評価。

推奨モデル特別賞

企画名 : かのあアウトドアクラブ
団体名 : 一般社団法人かのあ (北海道)
代表者 : 松澤 直紀 代表
活動内容 : 千歳市にある国立公園支笏湖をフィールドに、沼探索、登山、カヌーなど季節に応じた野外活動を展開することを通して、自然の中で遊ぶことの楽しさとリスクを丁寧に伝えることで、子どもたちの想像力を育み、豊かに生きるための経験を培う活動。
表彰理由 : 国立公園の恵まれた自然環境を活用して多彩な活動が展開されている点と、子どもたちの体験を通した自発的な気づきや学びを重視した活動を評価。

トム・ソーヤー奨励賞

企 画 名 : すみなみ SDGs ~澄川の森で SDGs を体感! 実践!~
団 体 名 : 札幌市立澄川南小学校 (北海道) (協働:NPO 法人 北海道森林ボランティア協会)
代 表 者 : 石橋 恭 校長
活動内容 : 学校に隣接する都市環境林で子どもたちが自分の「マイツリー」を 1 本選定し、継続して生長観察を行うとともに、動植物、季節の変化、環境保全について関心を促すことで、子どもたちに森林を守り育てることの大切さを伝える活動。
表彰理由 : 「マイツリー」活動から展開する森林観察や清掃活動など、子どもたちの興味を実体験を通じて引き出しながら、森林保全について学ぶことができる教育効果の高いプログラム内容を評価。

トム・ソーヤー奨励賞

企画名 : 命をまもる「子ども匠の学校」
団体名 : NPO 法人 森と海の学校 (山口県)
代表者 : 岡村 精二 理事長
活動内容 : 「火起こし」や「ノコ、金ヅチの使い方」「魚のさばき方」「塩づくり」など、各分野の専門家 (匠) による講座を行い、実践活動として避難所訓練を兼ねたサバイバルキャンプを実施し、たくましく生きる力を育む活動。
表彰理由 : 各分野の専門家による講座がバラエティに富む充実した内容であり、専門家による講座で技術を学び、サバイバルキャンプで実践するというプログラムの構成に工夫がある点を評価。

努力賞

【学校部門】
企画名 : 「Think Global Act Local」~目指せ地域のトム・ソーヤー~
団体名 : 養老町立笠郷小学校 (岐阜県)
代表者 : 倉本 雅志 校長

企画名 : 「We Love“田ね!”Ⅱ」~緑豊かな歴史の里 田根学区を舞台に~
団体名 : 長浜市立田根小学校 (滋賀県)
代表者 : 吉田 浩之 校長


【一般部門】
企画名 : 河北潟流域まるごと体験 ~流域の自然を守る人材育成カリキュラム~
団体名 : NPO法人 河北潟湖沼研究所 (石川県)
代表者 : 高橋 久 理事長

企画名 : ちびっ子砂丘探検隊 2022
団体名 : 山陰海岸国立公園鳥取砂丘ビジターセンター (鳥取県)
代表者 : 前田 武志 館長

表彰式・講演会

日 時:2023 年 1 月 28 日(土) 13:00~15:30
場 所:神奈川県横浜市中区新港 2-3-4 安藤百福発明記念館 横浜 (愛称:カップヌードルミュージアム 横浜)イベントホール
内 容:①表彰式 ②活動報告 ③講演会 辛坊 治郎氏 (元民放解説委員長、海洋冒険家)
テーマ「太平洋往復横断へのチャレンジ ~今、子どもたちに伝えたいこと~」
参 加 費:無料
応募方法:はがきまたは「自然体験.com」のウェブサイトでお申し込みください。
<はがきで応募の場合>
郵便番号、住所、氏名 (フリガナ)、年齢、職業、電話番号、参加人数 (4 名まで申込可能) を明記の上、ご応募ください。
応 募 先:〒231-0001 横浜市中区新港 2-3-4 安藤スポーツ・食文化振興財団「企画コンテスト係」
<ウェブサイトから応募の場合>
「自然体験.com」のウェブサイトにある応募フォームに必要事項を入力してご応募ください。
※取得した個人情報は、本表彰式・講演会の抽選および参加証の発送目的以外に、当財団のプライバシーポリシーに従って取り扱います。
応募締切:2023 年 1 月 10 日(火) (ウェブサイト/当日 20:00 まで、はがき/当日消印有効)
定 員:100 名
※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。当選発表は、参加証の発送をもって代えさせていただきます。(1 月中旬頃発送予定)

「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」に関する詳細は、「自然体験.com」のウェブサイトをご参照ください。