「第22回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」文部科学大臣賞 、安藤百福賞決定

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公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団 (以下 安藤財団、所在地:大阪府池田市、理事長:安藤 宏基) は、「第22回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」(後援:文部科学省、横浜市、横浜市教育委員会) の審査委員会を開催し、2023年度の表彰団体を選定しました。

学校部門の最優秀賞となる「文部科学大臣賞」は、日本の伝統文化である「たたら製鉄」や「虫送り」の体験学習を通して、地域との繋がりや子どもたちの自主性を育んだ越前市大虫小学校(福井県) の「滴り落ちる玉の汗を玉鋼(たまはがね)に 弾け飛ぶ汗の粒を米の粒に さあ、行こうか、大虫!!」に決定しました。また、一般部門の最優秀賞となる「安藤百福賞」は、和歌山県の豊かな自然環境を活かした「森のあおぞら学童」を通して、“とことんあそぶ”“メリハリ”をモットーに、子どもたちの想像力や生きる力を育んだ一般社団法人 紀の国森社中 (和歌山県) の「今、里山学童がおもろい理由(わけ)そして子どもたちの心の機微」に決定しました。選ばれた2団体には、副賞として100万円および「チキンラーメン」1年分を贈呈します。

そのほか、「優秀賞」に2団体、「推奨モデル特別賞」に3団体、「トム・ソーヤー奨励賞」に1団体、「努力賞」に6団体が選ばれました。

表彰式は、2024年1月27日(土)に「安藤百福発明記念館 横浜 (愛称:カップヌードルミュージアム 横浜)」で開催し、市毛 良枝氏 (俳優、日本トレッキング協会理事) をお招きした講演会も併せて実施します。

安藤財団は、創設者 安藤 百福が掲げた「食とスポーツは健康を支える両輪である」の理念のもと、青少年の健全な育成と食文化の向上に貢献する事業を行っています。陸上競技やバスケットボール、テニスなどのスポーツ支援事業、独創的な基礎研究、食品開発、ベンチャーなどを支援する食創会「安藤百福賞」表彰事業、「安藤百福発明記念館」の運営 (大阪府池田市と神奈川県横浜市の2カ所) のほか、1983年の財団設立当初から自然体験活動の普及にも取り組んでいます。

「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」は、「自然体験活動は子どもたちの体力、創造力、チャレンジ精神を育む」との考えに基づき、全国の学校や団体から自然体験活動の企画案を公募し、その実施を支援するとともに、優秀な活動団体を表彰するものです。

また、2010年5月に「安藤百福記念 アウトドア アクティビティセンター」(略称:安藤百福センター) を長野県小諸市に設立し、自然体験活動の活性化と自然体験活動を推進する人材の育成に努めています。さらに、「歩く」ことが自然体験活動の基本であるとの考えに基づき、ロングトレイルの普及や振興にも取り組んでいます。

事業概要

1. 名 称

「第22回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」

2. 内 容

自然体験活動の企画案を公募し、応募された企画案の中からユニークで創造性に富んだ活動を立案した団体に各10万円の実施支援金を贈呈します。

さらに、支援団体から提出された活動報告書を審査し、学校部門は「文部科学大臣賞」と「優秀賞」を、一般部門は「安藤百福賞」と「優秀賞」を選定して表彰します。また、各団体の活動内容をウェブサイト「自然体験.com」で公開し、自然体験活動の振興を図ります。

3. 主 催

公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団

4. 後 援

文部科学省、横浜市、横浜市教育委員会

5. 表 彰

(1) 学校部門
文部科学大臣賞 副賞 100 万円、「チキンラーメン」1 年分
優秀賞 副賞 50 万円、「チキンラーメン」半年分

(2) 一般部門
安藤百福賞 副賞 100 万円、「チキンラーメン」1 年分
優秀賞 副賞 50 万円、「チキンラーメン」半年分

(3) 推奨モデル特別賞*1 副賞 30 万円、「チキンラーメン」半年分

(4) トム・ソーヤー奨励賞*2 副賞 20 万円、「チキンラーメン」半年分

(5) 努力賞 副賞 10 万円、「チキンラーメン」3 カ月分

*1 プランニングや指導の方法、計画を実施に移す過程などが多くの学校や団体の参考モデルになると認められた企画に贈られる。
*2 企画内容がユニークであり、他団体への刺激や参考となり、さらなる飛躍が期待できる団体に贈られる。

6. 審査委員会

委員長 安藤 宏基 公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団 理事長

委 員 近藤 謙司 国際山岳ガイド

    節田 重節 NPO法人日本ロングトレイル協会 会長

    永井 将史 東京女子体育大学 准教授

    星野 敏男 明治大学名誉教授、日本野外教育学会評議員議長

    水野 正人 ミズノ株式会社 相談役会長             (50音順)

表彰団体

【学校部門】文部科学大臣賞

企画名:滴り落ちる玉の汗を玉鋼に 弾け飛ぶ汗の粒を米の粒に さあ、行こうか、大虫!!

団体名:越前市大虫小学校 (福井県)

代表者:加畑 重樹 校長

活動内容:日本の伝統文化である「たたら製鉄」や「虫送り」の体験を通して、子どもたちが自分たちで課題を見つけ解決策を考える力を育み、地域の歴史やSDGsの重要性について学ぶ活動。

表彰理由:農業体験にとどまらず伝統文化に触れるさまざまな体験活動を通じて、子どもたちの地域への愛着と敬意を育むと同時に、日本の伝統文化を活かしたユニーク性、自主性と社会性を高める教育効果が期待できる内容を高く評価。

【学校部門】優秀賞

企画名:豊かなふるさと南浦自然物語

団体名:延岡市立南浦中学校 (宮崎県)

代表者:濱下 裕二 校長

活動内容:南浦地区の自然体験活動を通じて、海、山、川の魅力を発見し、地元の食材を用いた特製弁当の販売などPR活動を行うことで、地域への愛着を深めると同時に地域の活性化に貢献する活動。

表彰理由:子どもたちに海、山、川の魅力を体験させることで郷土愛を育み、地元食材を用いた特製弁当の商品化が地域活性化に貢献しているほか、冒険要素を含む活動により自立心を養う効果が期待できる内容を高く評価。

【一般部門】安藤百福賞

企画名:今、里山学童がおもろい理由(わけ)そして子どもたちの心の機微

団体名:一般社団法人紀の国森社中 (和歌山県)

代表者:小杉 美惠子 代表理事

活動内容:「森のあおぞら学童」として放課後の自然の中に学びの場を提供し、四季折々の自然と触れ合うことで、子どもたちの社会性や自立心を育み、異年齢間のコミュニケーションを通じて成長を促す活動。

表彰理由:日常的に自然体験活動ができる理想的な学童保育モデルとして評価できるほか、異年齢間の交流を通じて社会性を育む環境が整っており、リスクマネジメントや食の安全対策にも配慮されている点を高く評価。

【一般部門】優秀賞

企画名::Outdoorsy Community ~比良人~ ひらんちゅキャンプ2023 春夏秋冬ひらゴンボールの大冒険

団体名:びわこ成蹊スポーツ大学アウトドアスポーツセンター (滋賀県)

代表者:黒澤 毅 センター長

活動内容:大学生を中心にプログラムの企画・運営を行い、滋賀県比良エリアの自然環境を活かし、琵琶湖を中心にした水遊びやカヤック体験、登山などを通じて、子どもたちの成長を促し、地域コミュニティとの連携を深める活動。

表彰理由:比良エリアの自然体験と地域文化の学習を組み合わせた実践的な教育活動であり、大学生による指導と年間を通じたプログラム展開は、子どもたちの自立心の向上と地域への貢献を促進し、組織性と社会性が優れている点を高く評価。

推奨モデル特別賞

企画名:僕らのあそび場づくり ~そと育・みらい育・おわせ行く~

団体名:尾鷲市立矢浜小学校 (三重県)

代表者:谷川 進悟 校長

活動内容:海、山、川、木といった自然環境で遊びながら学ぶ「僕らのあそび場づくり」プログラムを通して、自然のリスクを理解し、多角的な視点や興味を広げ生きる力を身につけ、子どもたちの主体性を育む活動。

表彰理由:地域の豊かな自然を活用し、自然のリスクを学びながら生きる力を養うプログラムには一貫性があり、子どもたちの成長を促す継続的な取り組みが教育効果と社会性において優れている点を評価。

推奨モデル特別賞

企画名:ネクストチャレンジ!「ししわかまる」でがんばる5!!

団体名:有田川町立鳥屋城小学校 (和歌山県)

代表者:坂本 利文 校長

活動内容:“辛くないシシトウ”「ししわかまる」の栽培やレシピ開発、PR活動を通して、SDGsや環境教育とリンクさせながら自然環境に対する意識を高め、子どもたちが郷土を愛し誇りに思う気持ちを高める活動。

表彰理由:「ししわかまる」の苗植えから収穫、PR活動、レシピ開発に至るまで、子どもたちがタブレットやドローン、動画配信を活用し創意工夫を凝らした教育活動が行われ、地域産業の発展にも貢献している点を評価。

推奨モデル特別賞

企画名:子どもたちといく4泊5日の秋のお遍路巡礼の旅

団体名:旅する学校 (徳島県)

代表者:上田 直樹

活動内容:歩きお遍路旅に挑戦することで、先人から伝わる文化や歴史への理解を深め、約80kmにおよぶ工程を仲間とともに旅することで、仲間を思いやる心を育み、これからの時代を生き抜く力を身につけるきっかけとなる活動。

表彰理由:伝統文化の理解と体力強化を同時に促す有意義な活動で、自立心や冒険心を育む絶好の機会であり、子どもたちの積極的な反応は、プログラム内容が意義深い体験であることを表しており、さらなる発展に期待できる点を評価。

トム・ソーヤー奨励賞

企画名:仮想空間と実空間 (琵琶湖) で学ぶ 自律型ソーラーボートのしくみと太陽光エネルギーの恵み

団体名:認定NPO法人 びわ湖トラスト (滋賀県)

代表者:福家 俊彦 理事長

活動内容:仮想空間と現実空間を組み合わせた新しいゲーム方式の競技会を企画し、ソーラーボートの製作からレース参加までの体験学習を通して、子どもたちへの持続可能な環境教育を図る活動。

表彰理由:ソーラーボートの製作と仮想空間ゲームを組み合わせ、SDGsやIT教育を融合させた新しいタイプの学習プログラムであり、子どもたちに太陽光エネルギーの価値を実感させ、活動の持続性と将来性が期待できる点を評価。

努力賞

【学校部門】
企画名:DREAM SPC2 WORLD We love Shimizu Port City 2nd Season「海洋文化を生かした防災に強い町づくり」
団体名:静岡市立清水浜田小学校 (静岡県)
代表者:山根 法生 校長

企画名:天、地、川と私たちの出会い
団体名:京都市立栗陵中学校 ワンダーフォーゲル部 (京都府)
代表者:石田 裕之 校長

企画名:国頭村世界自然遺産体験学習プロジェクト ~体感しよう国頭村の自然~
団体名:国頭村立辺土名小学校 [委託:一般社団法人 やんばるビジョン] (沖縄県)
代表者:佐藤 繁 校長

【一般部門】
企画名:Kids★わくわく探検隊
団体名:NPO法人北上川サポート協会 (岩手県)
代表者:伊藤 博人 理事長

企画名:海から学ぶ 日本という島のこと 暮らしのこと 経済のこと 世界のこと
団体名:Telacoya旅する小学校 (神奈川県)
代表者:中尾 薫 代表理事

企画名:漂着物イカダで無人島を目指せ!
団体名:江田島市教育委員会 大柿自然環境体験学習交流館 (さとうみ科学館) (広島県)
代表者:西原 直久 館長

表彰式・講演会

日 時:2024年1月27日(土) 13:00~15:30

場 所:神奈川県横浜市中区新港2-3-4 安藤百福発明記念館 横浜 (愛称:カップヌードルミュージアム 横浜) 5Fイベントホール

内 容:①表彰式
    ②活動報告
    ③講演会 市毛 良枝氏 (俳優、日本トレッキング協会理事)

テーマ:「自分らしさを大切にした自然との向き合い方」

参加費:無料

応募方法:はがきまたは「自然体験.com」のウェブサイトでお申し込みください。

<はがきで応募の場合>
郵便番号、住所、氏名 (フリガナ)、年齢、職業、電話番号、メールアドレス、参加人数 (4名まで申込可能) を明記の上、ご応募ください。
応募先:〒231-0001 横浜市中区新港2-3-4
    安藤財団「トム・ソーヤー企画コンテスト 表彰式・講演会事務局」

<ウェブサイトで応募の場合>
自然体験.com」のウェブサイトにある応募フォームに必要事項を入力してご応募ください。一度の応募で4名様まで申込み可能です。
※取得した個人情報は、本表彰式・講演会の抽選および参加証の発送目的以外に、当財団のプライバシーポリシー に従って取り扱います。

応募締切:2024年1月10日(水) (はがき:当日消印有効、ウェブサイト:当日20:00まで)

定 員:200名

※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
※当選発表はメールもしくはお電話にてご連絡させていただきます。